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新しい野菜・珍しい野菜(2)
元野菜試験場育種部
芦澤正和
キャベツの仲間
 コールラビは蕪キャベツともいわれ、茎の基部が蕪状に肥大する。この皮を剥いて、蕪と同様に利用する。外皮が緑色のものをホワイト、紫色のものをパープルと呼ぶ。
 ヨーロッパ型とアジア型とがあるが、ヨーロッパ型は早生で小型、主として食用である。
 アジア型は晩生で大型、肉質がやや粗剛で、食用のほか飼料用にもする。
 キャベツ類の大部分はヨーロッパで発達したが、カイラン(芥藍)は中国南部で成立し、華南・台湾・東南アジア各地で広く栽培されている。高温期栽培が可能で、若い茎と葉、若い花茎と葉を食用とする。普通のキャベツより花が大きく、白花が多いが、黄花もある。

ハクサイ
 ハクサイは南方型、山東型、北方型に三大別される。現在、日本で栽培されているハクサイは大部分が山東型で、その他の型はほとんど栽培されていない。
 南方型ハクサイはヘアレスと呼ばれるように葉面に毛茸がなく、スベスベしている。早生で小型、高温期栽培に適しており、華南、台湾での栽培が多い。煮物・炒め物のみでなく、生食にも適する。
 北方型ハクサイは華北地方での栽培が多く、晩生・大型で、筍ハクサイと呼ばれるように、結球部が長大である。肉質が締まり、高温での調理に適している。
 南方型にも北方型にも日本で F1が育成され、種子が輸出されているが、日本ではあまり定着していない。

タカナ
 カラシナ・タカナ類はどちらかといえば好温性の菜類で、日本でも西南暖地で多くの品種を分化しており、とくにタカナはそうである。中国でも長江以南の地で多くの品種を分化しており、四川・雲南には大型のタカナ類が見られる。
 瘤タカナは成熟すると、幅広の葉柄部に瘤状の突起が出る。漬物として、この部分の品質が最高であるといわれる。
 結球タカナはその名のとおり株が成熟するとキャベツのように結球する。この球を外葉とともに漬物にする。茎タカナは茎が肥大し、その肥大した茎を漬物にする。主茎が肥大する大心菜、肥大した茎の頂部が瘤状となる搾菜、その瘤の上にさらに瘤ができる抱児菜等多様な文化が見られる。肥大部を割って干し、香辛料・中国酒・塩などで漬けあげたものがザーサイである。

ルタバカ
 植物としてはナタネ(菜種)と同種である。地下部が蕪のように肥大するが、肥大部は極めて大きく、肥大した根の頂部が伸びるのが特徴である。
 低温期栽培に適し、北方地域での栽培が多い。肉質が粗剛で、飼料用とするが食用にもなる。

食用ナズナ(薺)
 春の七草の一つナズナ(薺)の栽培変種である。越年生で秋播きし、晩冬から初春にかけて収穫、浸し物・炒め物、汁の実などにする。中国野菜ブームの頃に導入されたが、定着しなかった。 

 
旭市マルサンフラワー
高埜 健さんの「デルフィニュウムに夢をかけた花づくり」
海匝農林振興センター果樹花き課
伊東直美
1. 地域の概要
 海匝地域は、温暖な気候を活かした施設園芸がさかんです。花き生産は県下第二の粗生産額で、切り花・観葉・鉢花・鉢植え木・花壇苗・洋ランと多様な品目で、全国の花き市場に出荷しています。生産者はおよそ 220戸、約 52haの施設と露地で栽培されています。

2. 花栽培に挑戦
 就農して 3年間は施設野菜(きゅうり)を両親と生産をしていました。施設団地の解散や結婚を機に、平成 2年に後継者資金で 600坪の花栽培をはじめました。切り花の生産をしている親戚や友人の紹介によるものでした。夏の施設園芸の大変さや他の職も考えた中で、新しいブルーの花(デルフィニュウム)とのであいが夫婦で花を栽培してみたいとの思いになったとのことです。

3. 経営の概要
 施設面積:3,762m2(内スーパーソーラー 2,871m2)、労働力:家族 4人
品目:デルフィニュウム、ヒマワリ、夕霧草、モルセラ、アスター、他
 出荷先は都内市場を中心に出荷しています。

4. デルフィニュウム栽培へのこだわり
ブルーの花色をより奇麗にする温度管理
 ハウス内の温度管理に気配りをし、花色が奇麗に仕上がるように、細心の注意をしています。

5. 地力のある土壌を目指して
 客土をした施設があり、堆肥等の有機物を土質に合わせて地力が上がるように工夫しています。根量を確保し、肥培管理がしやすい土壌を目指して居ます。

6. 繊細な花「デルフィニュウム・シネンシス種」
 繊細な花で、花弁が薄く、花色がブルーから白系で、花保ちは短い特徴を持ちます。消費者に人気があり、もっと花保ちがあると使いやすいと要望がある花です。そのため、肥培管理と後半の水管理に重点をおき、花保ちが良くなるような管理を心掛けています。

7. これからの切り花生産
 花栽培を始めて十四年目になり、デルフィニュウムとの出会いが自分の目指す切り花栽培につながっています。両親も積極的に協力してくれて、奥様とも花栽培を共に語り合うパートナーとして取り組んでおります。
 計画的に生産出荷することで、夜の作業がほとんど無くなったとの話です。経験を活かし、計画出荷を実践される努力の結果と感心しました。
 切り花も厳しい時代になっていますが、家族がお互いを大切にしながら花作りに楽しんで取り組んでいきたいとのことです。
 よく農作業をお手伝いしてくれる花が好きなお嬢さん達と家族でスキーなど旅行を楽しむ時間を多く持ちたいと語るご夫婦の笑顔がとても素敵でした。

 
花き現地見学会を開催
 
 五月二十二日(土)開催。二十一日開催予定であったが、台風 2号の襲来と豪雨の天気予報で翌二十二日に急遽変更、そのため参加者も二十五名に止まった。
 今回は新品種など紹介のパックトライアルの見学を中心にした。すなわちシンジェンタシード(株)と M&Bフローラのパックトライアルである。また育苗生産を主体にした尾上義幸さんと飯島重雄さんのハウスもみせていただいた。
 何れの場所も成田市周辺に位置するため、成田市にある県の花植木センターに集合、見学後四時半ごろ散会した。十時半集合であったため、早く来られ花植木センターで花を買う方もおられた。
 最初に訪れたシンジェンタシード(株)の研究農場(多古町)のパックトライアルは二十一日迄で二十二日は休みであったが、私達のため、わざわざ開けてくれ、新藤さんが案内してくれた。
 シンジェンタは世界有数のアグリビジネス専門企業で、そこで生み出された製品群の中から日本に合った高品質の種子を生産、提供しているのが日本法人としてのシンジェンタシード(株)であり、ダイヤ園芸鰍煌ヨわっている。見せていただいた展示ポットに植えられた花木類の種類は極めて多く、ハウス内は色とりどりで眩しいほどであった。
 花の種類としては、ビンカ、ペチュニア、(大輪、中輪)、種子系イチゴ(白花、桃花)、ダイアンサス、ペゴニア、センバ、大輪ガザニア、シロタエギク、シネラリア、カルセオラリア、ロベリア、バーベナ、キンギョソウ、(極矮性・中性)ヘリオトロープ、ダリア、アゲラタム、サルビア、フレンチマリーゴールド、アフリカンマリーゴールド、インパチェンス、ヒマワリ、ゴーチェリア、ミニガーベラ、ゼラニュウム、アイビーゼラニュウム、ダイアンサス・バルバータス、フクシア、そのほか宿根草等と多い。矮化剤は使用せず、その他の管理は普通である。
 (株)M&Bフローラのパックトライアルは酒々井町のテイ・エム・ポール研究所で行われ、当日は開催終日であった。(株)M&Bフローラは(株)ミヨシとアメリカのボール・ホーティカルチャー・カンパニーとの合弁会社で、会社の新商品展示されており、その種類の多さと多様の色彩から眩しい感じであった。
 品目についてはシンジェンタシードで紹介した種類と同様なものに加えて、栄養系を含めて、はるかに多く、それらを挙げるだけで数字が一杯になるので省略する。説明案内者が多く、品種紹介に止まらず新しい情報の紹介にも努めている。毎年開催されているので一度は見学されると良い。
 見学者の皆さんは、多くの品目や品種の中から自分の経営にあった次年度用の新品種を選定されており、中には既に手に入れ、今年から栽培しているという方もいるようである。次年度の花の流行色などの推測もつく。
 尾上義幸さん(富里市)は主に種苗会社と契約したペチュニア類、カスミソウ、デルフィニュウムなどの苗生産を行っている。暖房はやや高価になるが、便利性から LPガスを利用されている。暖房機の腐食も少ないという。用土はみかど育種農場ソイル。苗は出荷後に三ヶ月ほど冷凍庫で冷凍されるという。驚きであった。
 飯高重雄さん(芝山町)のハウス見学はバスの中で要望が急にでたもの。サンダーソニアを中心にした生産であり、可憐な花のハウスを見学できたが、ハウスの延べ面積の広さにびっくりした。

 
今年の夏は暑い?
 
 今年の夏は平年並みというのが気象台の予報であるが、最初は暑くなるのではと心配された。あくまで予報であるので定かではない。昨年の夏は七・八月が低温、九月は 33℃を越える真夏の暑さという変な天候であった。世界的には猛暑が多かった。地球は温暖化の方向に進んでいるので、暑さは珍しくなくなり、千葉県でも平成十一年、十三年と猛暑であった。暑さの問題について関心を持ち、対策を考えておく必要がある。
 資材としては高温対策用のフイルムの選定が大事である。外張り用としては「ソフトソーラー」がある。夏場には太陽光を散乱光にするため、涼しく感じる。作物の日焼けの心配もない。涼しく感じるものの温度そのものの低下は少ないので、換気をよくすることが大切である。
 ハウスの温度を下げる方法としてはカーテンによる遮光の効果が大きい。「サンソフター」は布製の白色非蓄熱製の軽いカーテン材で、明るいのに、気温抑制は素晴らしいものがある。しかし紫外線に弱い欠点をもつので紫外線カットハウスの使用に限られる。今後の方向としては「紫外線カットのソフトソーラー、商品名の UVソーラーフイルムとサンソフターのコンビ」つまり組み合わせが暑さ対策用として勧められる。
 マルチ資材の選定も重要。「白黒ダブルマルチ」なり、それに小さな通気孔を前面に開けた「白黒サマーマルチ」が高地温障害を抑制する。同じ白黒でも反射性を大幅にアップした「ミカクール」はさらに地温を下げる。長野県の夏のレタス栽培にも注文が多いという。やや高価であるが、少し厚めで、丈夫であるのでハウスでは二作ぐらいは使用できる。

当社の全てのフィルムは、農作物栽培現場におけるフィルム劣化促進作用を軽減するために、特許第2138850号に基づいた特殊配合を施してあります。 Copyright Mikado Chemical M.F.G Co. All Rights Reserved.
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