育苗から定植期にあたるトマトでは、定植後の活着不良、葉焼け、着果不良が問題となる。ミニトマトでは、高温障害が花房の異常分化や著しい着果不良として現れることがある。高温期にはアブラムシが媒介するキュウリモザイクウイルス(以下CMVとする)によるモザイク病のほか青枯病が発生しやすい。
対策として、本圃は定植前に100o以上の灌水をして下層土の含水率を高めておく。定植後には、土壌水分保持と地温を下げて、活着を促進するために、敷きわらをする。
花房開花期にハウス内が35℃を超えるような日は、通路に散水して室温を下げる。カーテンか遮光資材で高温になる午前10時から午後3時ごろまで遮光する。
・CMVによるモザイク病の発病防止対策
CMVに感染すると、葉はモザイク症状や糸葉になり、茎葉や果実にはえそ症状が現れたり条腐症状が生じることもある。
この被害を防止するため、育苗ハウスの周辺はアブラムシの寄生する作物や雑草を除去する。寒冷紗やダイオミラーなどをハウス開口部に展張して、アブラムシの侵入を防止する。病原ウイルスはアブラムシ伝染のほか汁液でも伝染する。このため整枝、剪定、収穫作業などの際にハサミや手によって周辺の株に伝染するので、発病株は見つけ次第直ちに抜き取る。
・青枯病の発病防止対策
病原菌は細菌の一種のシュードモナス菌で、地温30℃以上の高温期に、地下水位高いか土壌水分が多いと発病が助長される。被害植物の茎は根と共に土壌中で長期間生存し、土壌伝染する。
敷きわらを行って地温を低下させる。播種期を遅らせて地温が30℃を割ってから定植する。高畦にして排水を図る。
前年多発した圃場では必ずクロルピクリン剤などで土壌消毒を実施する。さらに、抵抗性台木に接ぎ木すると良い。その際、穂木と台木のタバコモザイクウイルス抵抗性遺伝子型を合わせる。