1.苗づくり
トマト苗を播種後2.0〜3.0期に胚軸を地際部からカミソリで切断します。切り口部分から発根促進剤を吸収させ発根を促した後、培地に挿します。培地は発根を容易にするため十分な水分と25℃内外の地温を確保します。
5〜7日後には発根がみられますが、これまでは萎れを防ぐため、晴天日は遮光し、曇天日や夜間は萎れない限り遮光資材を除き光線不足を防ぎます。
発根後は通常管理を行い採光性を重視した管理をします。5葉期以降は節水管理でやや硬めの苗づくりを目指します。
2.植えつけ
第一花房の見え始めた良く締まったトマト苗を鉢ごと植えつけます。深さは鉢土の乾燥が激しくならない程度を考え、鉢の半分位まで土をかけると同時に固定します。
植え付け後、鉢土が乾燥しすぎる場合はかん水を重ねて萎れを防ぎます。
その後20〜30日後になると鉢底の穴部分から新根が伸び始めます。その後徐々に生育が強まり安定するとともに旺盛になります。鉢穴は5箇所ありますが強い根は数本発生するのが一般的です。
3.発根後の管理
鉢底部分から伸びた強い根は土の深層部分まで伸び続けて安定した生育を支えます。しかし時には生育が過繁茂になって弊害となることもあります。
したがって生育が強まるのを見定めたら、水管理にとくに注意して生育調節することが肝要です。水管理のみでは調節しにくい時は、温度管理と組み合わせて生育調節をします。
一旦伸びた根はトマトの栽培期間中強力にトマトを支えて良品多収に役立ちます。
4.その他
トマトの事例を中心に技術内容を説明しましたが、初期の生育調節の必要な作物に有効なものと考えます。作物の安定多収栽培には根づくりがとても大切と思います。なるべく手間をかけないで出来る根づくり技術だと感じております。詳細についてはいつでもご質問をお待ちしております。
5.鉢の利用について
私の利用している鉢は直径10〜12cmの普通のプラスチック鉢(黒色)です。鉢底部分に直径0.5cm内外の穴が5個のものを利用しています。まだはっきりわかりませんがこれについても検討を加えたいと考えます。その他、発根の生理的なものについても検討中です。