黒川浩氏の話。
昭和25年から育種の研究を始めた。ストックの原産地はヨーロッパの雨の少ない地方であり、館山の自然環境を生かしてハウス栽培を始めた。
昭和31年に黒川早生を発表し、以来これまで60品種を発表し、35品種を品種登録している。現在はご子息の幹氏にバトンタッチしており、自分は基本的な事をやって見たい、とのこと。育種→採種→種の販売→利益、利益になるようにするには大変なことである。
主な品種と最近の動向
主な品種としては *極早生一本立系品種、*スプレー系品種(カルテットシリーズ)、*早生・中生一本立系品種(アイアンシリーズ)、*露地用品種等がある。中でもアイアンタイプが主流で、9月初旬播種、翌年2月中旬開花する。
アイアンタイプの特徴
(1)茎がしっかりしている。(2)花がつまっている。(3)水揚げが良い。(4)長持ちする。 茎の硬さはとくに重要な要素である。
色相は白、ピンク、赤、クリームイエロー、ブルー等。原色系は海外で好まれるが、日本では淡い色合いのものが好まれる。
これからの売れ筋はピンク系で、ピンクアイアン、チェリーアイアンなど、アプリコットアイアン、イエローアイアンもかなり需要があると思われる。
今後の方向性
育種の方向性としては、栽培し易い鑑別不要品種の育成が潮流となっているが、鑑別不要品種は花色が白とクリームしかない。平成15年発売のイエロースパークは茎が硬いスプレー系品種であり好評である。平成17年発売のホワイトスパークも注目される。
鑑別不要品種の育成に伴い、今後は直播が増えることも考えられる。スプレー系品種は今後も少しずつ増えると考えられる。
極早生一本立系品種は茎が硬い品種のみ普及していくものと思われる。花壇・コンテナ栽培向けの品種についても改良を進めていく。
今後の課題
- 葉に毛のない品種はコナガに食害され易い。これらの改良。
- 矮性品種の開発。矮化剤を使用しないで草丈20〜30cmのものの開発。
- 分枝が旺盛な品種の開発。など