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地域研修会開催される
品質と安定供給で勝負する都市農業
 
 平成19年5月24日(木)船橋市農業センターにて、会員(生産者)、賛助会員(資材メーカー,販売店)、試験研究機関、農林振興センターの先生方およびその他非会員の方々計 53名の参加のもとで「品質と安定供給で勝負する都市農業」という課題で地域研修会が開催された。
 本研修会は昨今話題になっている「都市農業」を今後どう発展させてゆくかを検討する目的で行われた。研修会はみかど化工叶ツ木常任顧問の司会のもとで,下記課題について取り進められた。
  1. 都市農業と野菜の品質について 総論 青木常任顧問
  2. コマツナづくりと品質 平野代一氏 (船橋市)
  3. トマトづくりと品質 柳沢尚一氏(船橋市)
  4. エダマメづくりと品質 岩佐幸一氏(船橋市)、高橋哲郎先生(船橋市農業センター)
尚、研修会に入る前に高橋先生の案内で船橋市農業センターの圃場の見学、および試験概要の説明を受けた。
研修会は参加人員が当初予想したよりも多く、会議室が満員になるほどで、活発な質疑応答がなされた。
今回の研修会に当たっては船橋市農業センター 岩沢所長,高橋哲郎先生、さらにJA西船橋指導経済部の各位には甚大なる御協力があり厚く御礼申しあげます。

大木会長挨拶
大勢の皆様方の参加をいただき有難うございます。今回の研修会は都市化が進んできている船橋地区で生産されている野菜の品質に関するテーマですが、昨今、安心、安全、食味といったことが消費者から求められています。
生産者としてもこの厳しい中で、消費者ニーズに合致することはなかなか難しい点はあるが、相互に信頼関係をもって取り組めば生産者としても安心して生産に取り組むことが出来ると思っています。本日の研修会が稔りある研修会になれば幸いであると考えておりま。

岩沢所長(船橋市農業センター)挨拶
昭和50年代の後半、船橋地区に県農試の分場をつくるという話題があった。種々の経緯から、60年代後半に船橋市として試験場をつくることになった。この時に青木先生に多大なご支援・ご指導を受けました。平成3年10月に農業センターが完成した。
以来、約17年経過して、職員一同「力」をつけて参りました。現在は16名の職員で、(1)露地野菜、施設野菜の栽培試験および研究、(2)農地の土壌診断および病害虫診断、(3)農業技術の実証および営農改善相談、(4)各種農業情報の収集および処理、(5)畜産振興および畜産フェステバル、等を行って実績を上げております。また、年に一回、5月上旬に農業センターを開放し、市民開放デーとしており市民との交流も行っております。
今年は市制70周年記念に当たり、10月に全国都市緑化フェアが開催されます。現在その準備に入っているので圃場は整地されて何も植えていない状態になっています。10月にはぜひ来場して,圃場の状態を見ていただきたい。
以上、農業センターの生い立ちと概況について話されて、船橋市の農業の中核としての存在、生産者の技術の拠りどころになっていることを伺うことが出来ました。

 
研修会
1.都市農業と野菜の品質(要旨)  青木常任顧問
 
(1)品質について
 野菜の品質と言っても内容が幅広く簡単に表現出来るものではありません。大きく分けると外観、見かけ、さらに栄養性、嗜好性、および安全性を含めた基本特性があり、流通特性および加工特性が加わって表現されています。
 これらの中でも、特に重要視されているものが基本特性です。栄養性では蛋白質,脂肪、炭水化物,水分、ビタミン類、ミネラル、繊維などの栄養成分です。嗜好性では糖、アミノ酸、有機酸などのうまみに代表される食味、さらに香り、カロチノイド、アントシアン、などの色素、および歯応えなどの肉質が含まれています。加えて安全性が問われています。とりわけ農薬、亜硝酸および重金属の含有状況が問われています。
 流通特性では流通段階における品質の変化、低下が問題となります。特に、都市農業では流通に於ける減耗,変色、栄養価、食味、香り組織の軟化および微生物の増加が問われており作目の選定および活用こそ重要と考えられます。
 本県の都市近郊地帯で生産される代表的な作目はトマト,キュウリ,エダマメなどの果菜類、コマツナ、ホウレンソウ、などの葉菜類、カブ、ダイコン、ニンジンなどの根菜類に代表されます。
これらの野菜類の生産方向は周年に亘って安定供給することが問われております。このため、ガラス室、およびプラスチックハウスを中心に、トンネル、マルチ栽培など資器材の活用が不可欠となっております。その結果、生産作目の特性を生かし、消費者ニーズに応えられる高品質の野菜が生産可能となります。

(2)栽培条件
 つぎに野菜生産において大切と思われる栽培条件について考えてみます。
地上部条件としては、とりわけ、光量、気温、および品種の選定を重視し、地下部条件では土壌水分および窒素、燐酸,加里などの過不足を防ぐことが大切となります。例えば、おいしくて、栄養価に富み、日持性の良いトマト生産のポイントは十分な肥料分を与えて、土壌水分をやや控えめに生産することが大切です。また、香りを重視するためにはミネラル成分を多く含む土耕栽培が効果的です。また、ビタミンAを多く含むコマツナ、ホウレンソウ、コカブなどは都市農業地帯における最適作目ですが生育を早めて栽培期間を短縮することによって逆に健康を害することが懸念されている硝酸イオン濃度の含有量が高まる問題が指摘されています。
 このように今後の野菜生産では野菜の保有する生育特性を生かしながら消費者の求める栄養価に富み、安全で健康増進に役立つおいしい野菜を生産することが問われています。今一度、現行の技術を見直してみる必要があると考えます。

 
2.コマツナづくりと品質  話題提供者 平野代一氏(船橋市)
 
(1)何でコマツナ生産なのか
 父親の代からコマツナを生産していた。父親はコマツナをはじめとして種々の野菜生産を行っていた。当時、コマツナは江戸川地区が主産地であった。船橋地区のコマツナ生産が拡大したのは江戸川地区の人達との縁組によるものと思う。当時、江戸川地区は不動産所得を農業に投資して、コマツナ生産に対する熱い思いがあった。縁組により栽培技術をはじめ種々の情報が入ってきた。コマツナは多くの葉菜類の中で連作障害が極めて少なく、周年生産が容易であること、見栄え、栄養価も高いこと、鮮度が大切なことなどから消費地に近い産地での生産に適している作物と考える。さらに施設栽培作物として特性が発揮させ易いことも大切である。
自分は大学を卒業してから、コマツナ栽培を始めた。市農業センターで一年間栽培技術を学び管理面もコマツナに集中して学んだ。
経営の効率化、合理化、収益性等を考慮してコマツナ生産に集中した。
平成6年に14名の同志で共販組織(JA西船橋葉物共販組合)を作り現在に至っている。
月一回,市農業センターの先生方と勉強会を実施しており農業センターを活用している。

(2)梱包、出荷、販売体制
コマツナの場合梱包が重要である。
収穫基準は、草丈 24cm〜27cm、重量 300g/1束 とした。
外観をきれいに仕上げるには結束の技術が大切である。熟練した人は通常120束/1時間の割合で束ねる。午前中に収穫して、夕方に出荷する。通常1人で300束、2人で600束結束する。結束の仕方を具体的に実演された。
出荷先は東京大田市場、及び船橋中央青果の2市場。運送は自分達で実施している。

(3)Q&A
Q. 生産量に対する市場ニーズは
  A.バイヤーは常にほしいと要望しているので需要はある。生産量は、冬季は少なく,春〜夏季は多いので、季節毎の生産バランスをとる必要がある。
Q. 栽培品種、農薬、農薬の散布回数について
  A-1.品種
    冬季 「よかった菜G」(カネコ種苗)
夏季 「ひとみ」(トーホク)、「八景」(サカタのタネ)
注)「ひとみ」は春、夏、秋ともに適用できる。
  A-2.農薬
    BT剤(殺虫剤)、ランマン(殺菌剤)、モスピラン(殺虫剤)、アファーム(殺虫剤)、アグロスリン(殺虫剤)など。
  A-3.農薬散布回数
    エコファーマー基準に準じて実施している。(エコファーマー基準は3回以内)
(1)播種時、(2)本葉が出た時、(3)収穫の2日前(残効が短いもの)
注)、コナガ、ハモグリバエが問題になる。この対策として、ハウスの場合は出入口およびサイドに防虫ネットを張る。露地の場合は防虫ネット被覆をする。
Q. 東京都の種苗研究会で江戸野菜を復活させようとする動きがある。この様なことに対してどう考えるか。
  A.その様な動きがあるかもしれないが、現状、自分は産地維持の為には、当面コマツナ中心で、土壌病害に強い、収穫しやすい品種を望んでいる。将来的には生で食べられる品種が出来ればもっと販路が広がると思う。

(4)コマツナ生産が都市農業の一分野として生き残り、発展させるためにはどんな課題があるかを聴いた。
1:船橋ブランドの確立
一般消費者に対して、おいしい・品質が良いなど船橋ブランドの知名度の向上をはかる。
この一環として、JA西船橋の支援で、新しい結束テープを作ることにした。結束テープには産地名、JA名、エコファーマーマーク等を印刷する。
2:新しい試み
消費者の求める安全性にも本格的に対応すべきである。減農薬、減肥栽培技術の実施である。
とくに、コマツナやホウレンソウは硝酸イオン濃度が、カブ、レタス、等に比べて高い。東京農業大学と共同で硝酸イオン濃度を減らす肥料設計の検討を行っている。
3:後継者の育成
父親は 70歳台であり、自分たちは 50歳台になった。自分たちは組織を作り、その組織で連帯感をもって活動してきている。これからの組織をリードする 30〜 40歳台の後継者を育成する必要がある。

 
3.トマトづくりと品質  話題提供者 柳沢尚一氏(船橋市)
 
司会 柳沢さんは周囲を住宅地に囲まれた農地で、独自の技術でトマトのハウス栽培を行っており、消費者ニーズをつかんで頑張っている生産者です。

柳沢さんのトマト栽培
(1)産直への取り組み
父の代からトマト、キュウリ栽培をやってきた。自分も後継者としてトマトづくりを行っている。当初、ファースト系を作ってきた。収量は多いが、5月以降になると市場価格が下がる。安定した価格が得られる様に産直を始めた。
当初、近くのスーパーに納品することから始めた。現在は 13店舗(千葉県、茨城県)に拡大し、トマトを納品している。
スーパーへの出荷はコンテナ出荷で、労力が 1/3に軽減できた。コンテナ出荷は箱代がかからないメリットがあり経費節減になる。
価格については,各スーパーとの話し合いで安定した価格になっている。各スーパーには、柳沢農園コーナーが設置してある。この産直が定着するまでには相当時間がかかった。
農園の周囲には宅地が多いので、B〜C級品は庭先で近所の人たちに販売している。消費者と直接接触するので味の面を重要視している。味が良い(おいしい)ということで、遠方(北海道、九州方面)に送りたいと言う要望に対しては宅急便配送も行っている。
研修会当日、柳沢さんは柳沢農園のとれたてのトマトを持参してくださり、参加者一同試食させて頂いた。
果実は深い橙赤色で、味の濃い美味しいトマトが大好評であった。

(2)品種
品種は「桃太郎」。品種については種々検討してきたが最初の「桃太郎」が最も良いと思っている。最初の「桃太郎」は甘味、酸味とも深い味で且つ糖度,酸度のバランスがよい品種である。

(3)作型および栽培技術
定植 1/下旬。  収穫 4/上旬〜7/中旬。  10段どり栽培。
栽培技術は連続摘心栽培法を実施している。青木先生が連続摘心栽培技術を発表するとすぐに取り入れました。丈夫な葉を作れば病気にも強くなると考えて丈夫な葉を作る様に心がけている。

(4)栽培上の問題点とその対策
春先に根腐れ萎ちょう病が発生し易い。その対策として、栽培が 7/中旬で終了するので「ふすま」による土壌還元消毒を実施している。「ふすま」を 1〜1.5t/10a 鋤き込む。この場合米ヌカも併用する。
味の良いトマトを作るには土づくりと言われているが、土の中の有効微生物を育てることだと考えている。

(5)収量
10a当たりの生産量はそんなに多くないが、味の良さ(おいしさ)で高単価がカバー出来る状況である。

(6)被覆資材について
ハウス被覆フイルムとしてソフトソーラーを利用しており、現在 3作目になる。果色がよく出ており、ハウス被覆フイルムとしては非常に良好である。今年も 4棟、ソフトソーラーに張り替えたが良好である。次の張替えは全部ソフトソーラーにしたいと考えている。

司会 果実の色が深い橙赤色になることはおいしいトマトのシンボルである。他方、ピンク色のものは味が悪く光線不足である。柳沢さんのトマトは濃い橙赤色で被覆資材ソフトソーラーの散乱光の効果が高いと考えられる。

みかど化工(株) 江上常務  ソフトソーラーについて
散光フイルムでトータルの光の量はスーパーソーラーと変わらない。光を有効に利用出来るフイルムである。当初、ホウレンソウ、コマツナなどの葉菜類をねらった。その後、実用試験を重ねるにつれて、エダマメ、トマト、イチゴ栽培にも有効且つ良好であり、栽培実績をあげている。
ハウスを密閉してフイルム内面に水滴が出来ると透明になり、換気して乾くと散光になる性質を有する。

(7)都市農業の方向および考え方、(柳沢さん)
都市化の中での生産は消費者がすぐ近くに居るので、直接消費者との対話が出来、消費者ニーズも分かり、ニーズへの対応も迅速に出来る。都市化を良い方向に利用して、周囲(消費者)と上手に付きあって行けば消費者との共存共栄が出来ると考えている。現在は苦情もなく、周囲とうまくやっている状況である。

(8)Q&A
Q. 黄化葉巻病対策は
  A.コナジラミ類はいないので現在これといった対策はしていない。但し、ハウス周辺の雑草は取り除く努力をしている。なぜコナジラミ類がいないのかは不明である。
Q. 品種に関して、「サンロード」はどうか
  A.品種に関しては少しずつ試験をしているが、現状、適度の酸味が必要と考えているので「桃太郎」が一番良いと考えている。「サンロード」は味の濃さ、および軟らかくなりすぎる点でやや不満である。
司会  品種について、山口さん(鴨川市)如何ですか
  A.「桃太郎」を 2〜3年栽培した。食味は良いが、収量が少なくて且つ作りにくい。
司会  食味について,ミニトマト、大玉トマトを栽培している大木さん(匝瑳市)は如何ですか。
  A.トマト栽培 20年以上になるが、現在は外食産業に納入している。トマトは食味が重要であり,どうしたらおいしいトマトが出来るか苦労している。食味に対する要因はいろいろあると思う。現在は、根の発達を重要視して,断根定植とかポット定植栽培とか種々行っている。抑制された根が土の中に入るとより力強くなるのではないかと考えている。これが食味にも影響するのではないか、根の力が必要と考えている。
Q. 太陽熱消毒(ふすまによる土壌還元消毒)の期間は
  A.期間は通常一ヵ月と言われているが一ヵ月は待てない。晴れの日が 1週間続けば 3週間で十分と考えている。
Q. スーパー契約について
  A.スーパーの社長が地元の知人なので価格はトータルで収支バランスが取れれば良いと考えている。相互に話し合い、市場の価格をみながら決める。

 
4.エダマメづくりと品質
話題提供者 岩佐幸一氏(船橋市)、高橋哲郎先生(船橋市農業センター)
 
岩佐幸一氏はエダマメのハウス栽培暦 30年の経験を持つ船橋地区に於ける、エダマメのハウス栽培の先駆者の一人である。最近は 10月出荷の抑制栽培にも成功されており、東京大田市場でも好評と聞いております。一方、高橋哲郎先生は船橋市農業センターでエダマメ栽培の研究に取り組んできており、エダマメ生産者の良き技術指導者である。
司会 エダマメは栄養価が高く、食味はおいしいが、他方鮮度が低下し易く、食味も低下し易い野菜である。この点から流通が短時間で出来る都市近郊農業に適した作物といえる。

岩佐さんのエダマメ栽培
(1)なぜエダマメ栽培なのか
岩佐さんのエダマメ栽培はすべてハウス栽培である。エダマメが主体で、冬季には一部コマツナとの輪作体系をとっており、他のハウスには牧草を入れて堆肥としている。
エダマメのハウス栽培に取り組んだのはホウレンソウ、コマツナでは単価的に厳しい面があり、エダマメの方が有利と判断したから。
4/中旬〜 7/中旬収穫の栽培と 10/20日頃〜11/20日頃収穫の抑制栽培を実施している。抑制栽培のものは東京大田市場で好評であり、需要があるので増反を要求されている。

(2)作型
* 促成〜半促成栽培
播種 1/下旬〜5/下旬 (順次播種)。 収穫 4/中旬〜7/中旬 (順次収穫)。
* 抑制栽培
播種 8/20日頃〜  収穫 10/20日頃〜11/20日頃

(3)品種
「さやむすめ」(雪印種苗)、「さやね」(雪印種苗)

(4)出荷
4人で出荷組合を作った。(市栄出荷組合、エダマメ、コマツナの出荷)
長印市川青果、および長印市川青果経由で東京大田市場に納入。
注) 朝 4時頃収穫して、調整、結束の後出荷。夕方 5時頃には長印市川青果に到着している。
東京大田市場(中卸)には当日の夜に到着している。消費者には、早い所は当日中に届いている。

(5)出荷形態
1束 500g、 根つき・葉つき、長さ 60cmの束出荷。
注1) 収穫後結束をする場合、品質と同様、束の外観も重要な要素となるので,マメの莢が外側に出るようにして見栄えを良くする。
注2) 葉つき・根つきの束出荷で、葉がしおれる前に消費者に入る様にするのが船橋のエダマメ出荷の特長である。(鮮度保持、食味保持の目的。高橋哲郎先生)
注3) 草丈づくりは 丈60cm程度、茎をあまり太くしない、束ね易く出荷し易い状態につくる。外観も重要な要素となるので、生産者は、自分が作りたい形はどうか,どの様な草丈づくりをしてゆくかを考慮する必要がある。(高橋哲郎先生)

(6)Q&A
Q. 育苗方法は
  A.育苗箱「45cm×50cm×8cm」に200〜250粒を播種。
  床土は購入した赤土で無肥料。
Q. 潅水のタイミングは
  A.定植後第 2葉展開期に潅水を行うことで 2粒、 3粒莢を多くして、品質・収量を上げることが出来る。開花前後の潅水は有効莢数が少なくなるうえに 1粒莢の割合が増加するのでこの期間の潅水は不適当である。(高橋哲郎先生)
Q. 味の成分は
  A.アミノ酸と言われている。同じ品種でも作り方で味は異なる。又、鮮度により大きく異なる。
Q. 病害虫対策は
  A.ハウスサイドに防虫ネットを張っている。農薬散布は 1回だけ。

(7)エダマメづくりが都市近郊農業で生きて行く今後の課題
  1. エダマメの食味は鮮度により大きく変わる。船橋地区は大消費地に近いという特性を活かして、消費者に高品質の状態で、いかに早く届けるかが重要である。流通の迅速化、出荷の差別化が必要。葉つき・根つきの出荷も差別化の一つ。
  2. 消費者に対しては高品質のエダマメは輸入冷凍品に比べて「おいしい」ということをPRすることが必要。
  3. 生産者としてはより高品質のものを作る。高品質で鮮度が高いものは「おいしい」のだというPRが必要。

 
とりまとめ
 
司会(青木常任顧問)
ホウレンソウはビタミンA、B、鉄分、等が多い。コマツナはビタミンC、カルシュウム、食物繊維、などの供給源として価値が高い。カブに関しては葉の部分はビタミンA、Cが多くホウレンソウに似た性質である。エダマメはビタミンC、アミノ酸組成、糖類が多い。
これらの野菜は、同時に鮮度や食味、栄養価の低下が早いことが、消費者と直結した都市農業に適した野菜であるといえよう。
都市農業の成立条件としてはとくに、
  (1) 品質面で、新鮮・栄養価が高く・食味が良い状態で消費者に供給出来ること。
  (2) 周年安定供給が出来ること。消費者ニーズに応える栽培体系がとれること。施設化が原則であろう。
  (3) 農業経営面で成り立つこと。などの条件が大切である。
問題点
  (1) 連作による土壌病害虫。
  (2) 土壌条件の低下。
  (3) 病害虫の発生。などが問題となる。
幸いこの地区では病害虫の発生は少ない様である。都市農業としては進んでいるという感がある。 本日は生産者が多いが、指導機関の先生方も多いので対策の糸口を持って帰られたら幸いです。

峯岸社長(感想)
講師の方々の話は、きわどい話(ノウハウ的な丸秘扱いの話)も多々あり、各自ご自分の栽培技術や販売出荷方法など農業経営に自信があるのではないかと強く感じた。
みかど化工鰍ノくるまでには、トマトは嫌いな野菜であった。しかし大木会長のトマトを食べてからトマトを食べられる様になった。ほんとうの味を知ることは大事なことだと思う。
最後は「食味」だと思う。「味は」は個人個人で感じ方が異なると思う。
おいしいものを食べた事がない人にどうやって食べさせるか。「天狗マメ」の例をみると、東京に宣伝部隊を置いて食べ方も指導している様子。
これからの商売は地産地消が主体になるだろう。
現在、中国産の野菜が多く輸入されているが、日本に入ってこなくなる時期が来るかもしれない。
農産物は加工すると味が変わる。みんなが食べて「おいしい」と感ずるものを作っていただきたいと思う。

プラカルボーイ
エダマメ作りでは、誰もが認める高い技術の持ち主、岩佐幸一特定理事のお話です。
ビタミンC、アミノ酸、および糖類などの含有量が高いことに関心が高い品目です。何と言っても消費者の満足感を得るためには、採りたてのものほどおいしくて栄養分に富んでいることです。
都市近郊地帯の超特産野菜として長期間の生産のため大型ハウスを中心に生産が盛んです。とりわけ、最近の実績から「被覆資材としてソフトソーラーの利用効果が高いこと」が評判になっていることです。周年に亘って多日照やかなりの高温を好むことから散乱光の多いソフトソーラーを展張した大型ハウスの利用効果の高いことが評価されているものと思われます。

 
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